名稱:セキメン/侍(赤面/侍)
種族:火 屬性:人類 450:セキメン
『』
城内に設けられた道場の片隅、夢中で素振りをする一人の兵士。赤い天狗の様な顔を持つその兵士の名は、セキメン。お仕えする姫の、その飽くなき探究心に付き従うため、昼夜を問わず鍛錬に励む。今日もまた、姫は新たなるイケメンとスイーツを求めて旅へ。刀を携えた兵士は城門へと。姫への忠誠心を示す為に。 451:侍
『』
姫に付き従い、くぐり抜ける扉の先。甘い匂いに誘われた姫と兵士達の前にモンスターの群れが立ち塞がる。真っ先に姫が蹴り飛ばしたのは、一振りの刀を携えた侍の背中。空高く舞い、その刀に込めたのは、武士の魂と主への忠誠心。一太刀で切り伏せた敵に、背を向けたまま弔いの意を胸に、その刀を鞘へと収めた。 |
名稱:ガイア/野生児(蓋亞/野生兒)
種族:水 屬性:人類 452:ガイア
『』
城内の中庭を元気に走り回るガイア。城内が汚れるからと、他の兵士達に注意されても彼は走り続けた。ある時、姫がイケメンとスイーツを求めて新たな旅に出るという。同行を命じられた彼は湧き上がる喜びを隠せないでいた。彼が走ることよりも好きなこと、それは、主である姫に思い切り背中を蹴られることだった。 453:野生児
『』
辺り一面を覆い尽くすモンスターの群れが、野生児の野生の本能を駆り立てる。鋭い狩猟者の眼が獲物を捕らえ、腰を落とし、衝撃に備える。それは、獲物からの攻撃に備える為では無い。彼の本領は、姫に蹴り飛ばされることで発揮される。背中に聞こえたのは助走をする姫の足音。さぁ、いよいよ狩りの始まりだ。 |
名稱:ウマスク/ガンマン(馬面/槍手)
種族:風 屬性:人類 454:ウマスク
『』
城内の射撃場に響く銃声。華麗に舞いながら、二丁拳銃を巧みに操り、次々と的を撃ち抜いていくウマスク。その馬面は、百発百中の喜ばしい表情すらも隠し通していた。お仕えする姫が告げた新たなる旅の目的地。不思議な扉の先へ、共に彼は進んでいく。履き慣れたウェスタンブーツを、小気味良く鳴らしながら。 455:ガンマン
『』
スイーツの山に歓喜する姫を横目に、兵士達はモンスター達に囲まれていたことに気付く。無数のモンスター達を前に、二丁の拳銃を手にしたガンマンがニヤリと笑う。戸惑う兵士達を他所に、口笛と共に拳銃へと弾丸を込める。そして彼は姫に背中を向け、宣言する。千の弾丸を、漏れなく奴らに撃ち込んでやると。 |
名稱:アン・パント・ケットバス(安‧潘特‧凱特巴斯 — Anne Punt Quettebuss)
種族:光 屬性:人類 456:ケリ姫
『』
お城で午後のスイーツタイムを嗜むケリ姫。各地で見付けてきた数々のスイーツ。でも、そろそろ同じメニューに飽きてきた頃。姫は未だ見ぬスイーツを求め、お供を引き連れ不思議な扉へと。扉の先に存在するのは、更に無数の扉。扉の向こうから漂う、甘く、芳醇な香りに誘われて、姫は最初の扉に片足を踏み入れた。 457:アン・パント・ケットバス
『』
ケットバス王国の姫君である、アン・パント・ケットバスは、新たなスイーツを探して扉の中へと足を踏み入れた。モンスター達を辛くも退けた彼女は甘い匂いに誘われて、神々しく光り輝くお菓子へと辿り着く。これが噂に聞いた聖なる甘美<ディバインスイーツ>か。それを手にした時、世界は音を立てて崩れだした。 |
名稱:999/執行者(999/執行者)
種族:闇 屬性:人類 458:999
『』
城内の地下の一室。暗く湿ったその部屋で一人、怪しげな儀式に勤しむ999。フードに隠れた彼の表情は窺い知れず、他の兵士達は誰も、彼の素顔を見たことが無いと言われている。彼の素顔を見て、無事で居られた者はいない。そんな噂まで流れていることを、極度の恥ずかしがり屋な本人は知る由も無かった。 459:執行者
『』
襲いかかるモンスター達へと次々に蹴り飛ばされていく兵士達。続く執行者もまた、姫の前で背中を向け、そして高々と宙へと舞い踊る。姫のイケメンとスイーツを妨げるモンスター達の罪は何より重い。彼は地獄の門を開き、罪深きモンスター達へと刑を執行する。そしてまた、次の標的の首へとその鎌を向けた。 |
名稱:Wing/演奏家(Wing/演奏家)
種族:無 屬性:人類 460:ウィング
『』
ウィングが紡ぎ出す、甘く、ゆったりとした曲が、姫の優雅なるティータイムに花を添える。ああ、何て幸せなひと時だろうか。このまま、いつまでも奏でていたい。そんな彼の至福の時は、いつもの姫の気紛れで終わりを告げる。新たなイケメンとスイーツの噂を耳にした姫を止められる者など、この城には居なかった。 461:演奏家
『』
モンスター達との戦いに傷付く姫と仲間達。演奏家が奏でる美しい音色は、そんな彼等の傷を癒やしていく。もし、無事に帰ることが出来たら、演奏の手を止めて彼は想う。この世界での出来事を詩にしようと。不思議な扉と、聖なる甘美の物語。きっと、この詩と共に、とびきり甘い午後のひと時が過ごせることだろう。 |
名稱:ケリ姫(凱莉姬 ─ Princess Punt)
種族:光 屬性:人類 462:ケリ姫:聖服『』
国王は新たなイケメンとスイーツ探しへと向かう姫に、特別なドレスをプレゼントした。動きやすくデザインされた聖服を身に纏った姫は、開かれた扉の奥へと足を踏み入れる。甘い匂いを漂わせる、無数の扉が並ぶ世界。だけど、その奥には苦い出来事が待ち構えていることに、姫と兵士達は未だ気付いていなかった。 463:ケリ姫:聖装
『』
統合世界で見付けた、数々のスイーツの山を囲んで始まるスイーツパーティー。兵士達が奏でる音楽に合わせて、聖装へと着替えた姫が次々とスイーツを平らげていく。それでもなお、満たされることの無い甘い欲望。満腹で動けない兵士達を蹴り起こし、次なる扉へと進んでいく。とびきり甘い香りのする、その先へ。 |
名稱:ケリ姫:アリスドレス(凱莉姬:愛麗絲服裝)
種族:水 屬性:人類 651:ケリ姫:アリスドレス『』
城へと戻った姫は、扉の世界で体験した、とても不思議でとても甘い出来事を思い返していた。そういえば、扉の中で素敵なドレスを着た女の子を見た気がするわ。姫の記憶を頼りに兵士達が仕立てたのは、可愛らしいアリスドレスと猫のぬいぐるみ。新しいドレスを身に纏ったケリ姫は、午後の紅茶に手を伸ばした。 652:青の女王ケリ姫『』
だけど、あの時見た女の子はもっと可愛いドレスを着ていた気がする。まるで、御伽の国の女王様のように見えたもの。その一言で再び仕立て直された、青いドレスと猫のぬいぐるみ。さながら青の女王のようだと兵士達に賞賛され、すっかりご満悦のケリ姫は、まだ見ぬスイーツを求めて、再び扉の世界へと出発した。 |
471:ユーリンチー 名稱:ユーリンチー
種族:火 屬性:獸 『』
姫が見付けたのは大きな卵。この卵で、どれ程大きいパンケーキが作れるだろう。そんなスイーツな夢を見るのはまだ早い。迫り来る、怒りに燃えたユーリンチー。呼応するかの様に噴火を始める火山。全てを飲み込む勢いで渦巻く炎。覚悟を決めた兵士達は姫の前に横一列で並ぶ。その小さな背中を、姫に預ける様に。 653:ゲキリンチー 名稱:ゲキリンチー
種族:火 屬性:獸 『』
青いドレスに身を包み、再び扉の世界へと向かった姫と兵士達。以前は鍵の掛かっていた扉の奥、体中が蕩けてしまいそうな程の甘い香りが姫達の鼻をくすぐる。堪らず上げた歓喜の声は、突然の轟音に掻き消されてしまった。驚き見上げた先に見えたのは、睡眠を妨げられたことに怒り狂ったゲキリンチーの姿だった。 |
464:ユーレイン 名稱:ユーレイン
種族:火 屬性:獸 『』
姫が見付けた大きなケーキ。ちょっと味見、と手を伸ばす彼女の目の前で、みるみる溶け出すケーキの山から姿を現したのは大量のユーレイン達。その炎はみるみる燃え上がり、部屋全体を覆い尽くしていく。驚いた彼女は咄嗟に一人の兵士を蹴り上げる。高く飛んだ兵士の雄叫びが、燃えさかる炎を吹き飛ばしていく。 465:シオマネキー 名稱:シオマネキー
種族:水 屬性:獸 『』
扉の先に広がっていたのは、色とりどりの綿菓子と、大小のシャボン玉がふわふわと浮かぶ、まるで楽園の様な空間。はしゃぐ姫達の中、一人の兵士が気付いたのは、このシャボン玉の正体。二丁の拳銃を構えた兵士は、仲間達を取り囲むように泡を吐くシオマネキー達を、蹴り上げられた上空から正確に撃ち抜いた。 466:ワンリップ 名稱:ワンリップ
種族:風 屬性:獸 『』
蜜の匂いに誘われ、綺麗な花に手を伸ばす兵士。その手を飲み込まんと、突如牙を剥く、花に擬態していたモンスター。お供の危機に、姫は刀を構えた兵士を蹴り上げる。繰り出される一閃。刀が鞘へと戻り、少し遅れて散る花びら。丸裸となったワンリップは、恥ずかしさに顔を草で覆い、土の中へと逃げ帰っていった。 467:砲ネット 名稱:砲ネット
種族:光 屬性:獸 『』
姫達が辿り着いた部屋の中、その部屋に充満する蜂蜜の香りに誰もが涎を垂らしそうになる。匂いに誘われて部屋の奥へと進む姫達の前に、耳障りな羽音を立てて威嚇する砲ネット達。思わぬ邪魔者に怒れる姫は、モンスターに向かって兵士を蹴り上げた。兵士は手に持つ大鎌で空を切り裂き、地獄の門を開き始めた。 468:シンユウ 名稱:シンユウ
種族:闇 屬性:獸 『』
食べ疲れ、歩き疲れた姫と兵士達は、壁にもたれて休憩中。満腹が誘う微睡みの中、ふと気が付くと、周囲に羽の生えた不思議な物体が浮かんでいた。天使の様な、悪魔の様なそのシンユウの群れを前に、眠い目を擦りながら姫は立ち上がる。まだ夢を見ていたはずの兵士達は、気が付けば高い空へと蹴り上げられていた。 469:ギョロリ 名稱:ギョロリ
種族:無 屬性:獸 『』
更なる扉の奥へと進む姫と兵士達。辿り着いた暗い部屋で、暗闇から感じる幾つもの視線。ギョロリと無数の目玉が一斉に姫達を睨み付ける。部屋の至る所に浮かぶ目玉の群れに向かって、姫が蹴り上げたのは、王国一の楽器の奏者でもある兵士。彼が奏でる音色は味方を癒し、モンスター達の精神を掻き乱していく。 470:プチリンチー 名稱:プチリンチー
種族:火 屬性:獸 『』
大きな卵から顔を出したのは、愛くるしい雛鳥のプチリンチー。火山を彷彿とさせるフワフワの鶏冠。鉄を貫くには柔らか過ぎるクチバシ。まだ羽ばたくには小さい翼。だけど、食欲だけは一人前。今日も大好きなスイーツでお腹を満たし、母鳥のお腹の上で眠りにつく。いつか大空へと巣立つ、その日を夢に見ながら。 472:チビガウ 名稱:チビガウ
種族:無 屬性:獸 『』
扉を開けると、思わぬ先客がスイーツを貪っていた。そう、チビガウと呼ばれたその先客は、以前、幻の珍獣を探す旅の途中で、思わぬ苦戦を強いられた強敵であった。兵士達にとって、最大級のトラウマであるモンスター。入ってきた扉は既に無く、姫はただ、怯える兵士達の背中を蹴り上げることしか出来なかった。 |