名稱:パイモン(派蒙 — Paimon)
種族:魔物 屬性:火 系列: 863:パイモン
『』
パイモンがその場所に訪れた時、既に戦いは終わっていた。ハートの髪飾りは歪み、赤い薔薇は散り、ロングコートは凍りつき、シルクハットは焼け焦げていた。古の竜の血など所詮は敗者の、下等な血ね。吐き捨てた言葉。夢より素敵な魔法だなんて、聞いてあきれるわ。そこには、地面にうずくまった道化竜がいた。 864:南魔王パイモン
『』
南魔王パイモンが作りし陽炎、そこに映し出されたのは捕われた家族達だった。これは夢です。現実だ。夢を見ているんです。現実だ。なぜ、いつも世界は僕達を。世界など、始めから誰の味方でもなければ、裏切りなど存在しない。そして、更に映し出された一人の少女。直後、グリモア教団から南魔王の存在が消えた。 1480:南従者パイモン『』
なぜ、お前がここに。それは一筋の光。約束を忘れてしまったのですか。南従者が浮かべる優しい微笑み。なぜだと、聞いているんだ。その微笑みの返事にと、流れたのは大粒の涙。真っ暗な地下宝物庫で果された再会。そしてパイモンは、小さな体をそっと抱き寄せる。ずっと側にいるって、約束したじゃありませんか。 ─
1)
|